数多くのオーテックの建物診断の実績の中から、一部の事例をご紹介します。
外壁でのタイルの浮き等の問題は人災に繋がるため、適切かつ詳細な診断が必要です。
・外壁タイルの割れとそのひび割れと目地部からエフロエッセンスの析出が確認された。
・水平打継ぎ目地のすぐ下部にひび割れが確認された。
・テストハンマーによる打診調査
(浮いている箇所や剥落の危険性の箇所がないかを調べるため。)
調査後、タイルが剥落したが危険箇所を指摘し、緊急対策を採ってもらうことで、人的被害とはならなかった。
⇒未然に人的被害を防止することが出来た。
コンクリートへの火災の影響は強度低下など目には見えない重大な問題を引き起こす可能性があります。
・火災を受けた箇所はすすの付着が少なかった。
・火災を受けたコンクリート表面はピンク色に変色していた。
・火災を受けたスラブ底(天井)は格子状のひび割れが多数発生していた。
・スチールサッシは変形してないが、ガラスは軟化し角が丸くなっていた。
・火災を受けた隣室のスラブ底(天井)はすすが付着しており、火災部に近いスラブ底(天井)では一部ひび割れが発生していた。
・コア供試体の各種試験[圧縮強度・静弾性係数・中性化深さ測定]
(コンクリートの火害の受熱の影響による強度の低下の有無、静弾性係数によるコンクリートの健全度及び中性化の進行度合いにより火害の程度を知るため。)
・リバウンドハンマー試験(表面の硬度によるコンクリート強度を推定するため。)
・ひび割れ深さ調査(火害の影響によるひび割れ深さの程度を知るため。)
・火害部は何らかの火災の影響を受けていると推測される。
・今回の火災がスラブのたわみなどに影響を与えることが考えられる。
・現状発生しているひび割れがコンクリートの中性化を促進させることが考えられる。
⇒被災度B(構造体が火災の影響を受け、補修・補強により再使用可能な等級)と判断した。
住宅だけでなく、様々な建造物の診断も行っています。
・壁やスラブでは、コンクリート中の砂利が表面に露出していた。また、壁やスラブでは表面に油分による汚れが見られた。
・スラブ底(天井)では、茶色に変色した部分が観察された。
・堰の一部から漏水が確認された。
・劣化深さ測定(グリストラップ全体の劣化状況の把握のため)
・鉄筋探査(現在の劣化が、今後、鉄筋に影響を及ぼす可能性があるかを予測するため。)
・コア供試体の各種試験[圧縮強度・静弾性係数・中性化深さ測定]
(各部位における現状のコンクリートの強度、歪みやすさ、及び中性化の程度を知るため。)
グリストラップ内の清掃作業、及び現状の使用に当たっては、大きな問題はない。ただ、スラブ底に鉄筋の腐食と思われる変色が見られたため、今後の使用に当たっては心配な面もある。また、堰での漏水が確認されたということは、一部でグリストラップの役目を果たしていない部分があることになる。
⇒適切な補修方法を提案した。
木造アパートの基礎部の健全度を診断しました。
・鉄筋探査(現在の劣化が、今後、鉄筋に影響を及ぼす可能性があるかを予測するため。)
・構造計算による検討(設計基準を満たしているか判断するため。)
・コア供試体の圧縮強度試験[圧縮強度中性化深さ測定](各部位における現状のコンクリートの強度、及び中性化の程度を知るため)
・壁式構造としての設計基準を満たしていないことが分かった。
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